山頂からの生の景色は限られた人しか見れない。
冬季は3シーズンの10分の1....
いやもっと少ない人数であろう。
リスクを少なからずも負い、時間と体力、お金を使ってまでしても見たい感動の景色だ。
私はそこに上がるまでの過程に、通常ルートでは感じない変化や少々の課題を付け加えたい。
元から技術も無い上に課題となると、成功率も低くなるが、登り切った時の安堵感と達成感を付け加えたいのだ、撤退/失敗はある程度覚悟の上で。
正直性能の良いカメラが最近欲しい。
◼️プラスα
やはりこのキレイな景色を見ながらビールを飲みたい。
これだけは重くなろうが譲れない私の変なポリシーだ。
1本目は喉越し重視でグビッと一気飲み。
2本目は味を堪能しながらチビチビと。
3本目は朝起きた時に。
どんな寒くてもビールは絶対飲みたいのです。
でも冬期は流石にビールばかりだと寒くなるので、日本酒熱燗かホット梅酒に。
これは美味しすぎてすぐ無くなるので、ウイスキーも持参しお湯割りに。
暖かいコップを握りしめ、白い息を吐きながらヘッデン一つでその夜を堪能する。
そして読書。
仲間もいらないし音楽も要らない。
ネットも繋がらなくていい。
本とお酒さえあれば。
この壮大な景色、星空の下で過ごせる居心地の良い至福の時間なのだ。
◼️登山家はユーモア抜群
前置きが長くなりました。
とにかく私は読書が好きだ。
だが、どうしても山関係の本ばかり買ってしまう。
先日サバイバル登山家の服部文祥さんの本を紹介させて頂いたが、最近ハマっているのは探検家の角幡唯介氏。
いまさら??と言われそうだが、恥ずかしながら今更なのである。
2人とも内容に自虐ネタを時折入れてユーモアに書くのだ。
私もブログで自虐ネタを時折混ぜるが、そのレベルでは無いくらいに振り切った内容を書いている。
思えば外道クライマーの宮城公博氏も、ウンコだの異性だのの自虐ネタをこれでもかぐらいに書き笑わせる。
ほぼ自営(?)だからかだろうか?
私が書いたら会社にクレームが来そうだ....。
私の勝手な分析だが、トップクライマーがこれらユーモアを書くのは、登山がマイナースポーツで脚光を浴びる事も無ければ、どちらかと言えば行動内容は“ 地味 “ 。
移動時間も含め、行動時間だけは長いのでそれらの間にユーモアが浮かび、それが書いている時に表現される。
このユーモアが人間くさく読んでて引き寄せられる。
彼らがその文章を読んだ人を飽きさせない、登山に興味を持って頂く手法なのではないのだろうか。
いや、単純に性格かな?(笑)
◼️少し話が逸れるが....
先程「 登山が地味 」と書いた件。
登山を一般的なスポーツとしてカテゴライズ出来るのだろうか。
登山は死ぬ確率が高い特殊性がある。
今回はスポーツだとして考えてみた。
例えば、前人未踏だった称名廊下を単独で1週間以上かけて制覇した大西良治さん。
国内のトップとも言えるクライマーである。
一つ間違え沢に落ちれば称名滝までそのまま流される。
そんな命がけのクライミングでの達成も、一般登山者は何人大西氏を知っているであろうか。
プロ野球に捉えるならば、その年の沢村賞レベルなのに、かたや何億円/年、かたやお金にならない。
かたやTVでその活躍が放映される。
かたや仲間内に報告。山岳雑誌に載る程度。
もう一度言うが命がけ。
しかも結構な危険確率なのに社会的待遇、評価は雲泥の差ではないか。
だが、彼等は名声やお金の為にやっている訳では無いと思う。
そもそも他スポーツと比べるのはナンセンスなのかも知れない。
もう少し登山界が注目されてスポンサーが多くなり、彼等トップクラスの登山家の次の目標に向けての障壁が少なくなって欲しいと思う。
その意味で地味だと書いた。
....メディアの力が大きいな。
私ぐらいでもアルプスだと3人に1人は名前で呼んで頂ける。
そして間違いなく日本でいま一番有名な山岳アスリートは田中陽希くんだと思う。
栗城くん亡きいま。
◼️本題
やっと本題(笑)
普段から色々と変な事ばかり考えているので、もう話がブレブレ。

この4冊を大人買い。
角幡唯介氏
早稲田大学探検部を経て、朝日新聞社へ。
5年?で退社しチベットの未踏ツァンポー渓谷を踏破。(中国当局に捕まります)
その後北極、グリーンランド北西部を犬橇(そり)で縦断。
他にも色々と探検をしております。
現代の植村直己さんと言ったら伝わりやすいと思います。(本人はどう思うか分かりませんが)
元記者だけに文章が上手くすーっと内容が入って来ます。
お勧め本は「 探検家の事情 」。
安いのがいい(笑)
北極帰りの自分からケモノ臭がし喜んだり、学生時代に貧乏故に無賃乗車で登山に行ったりと赤裸々に書いてあります。
◼️最後に
「 ぁあ、もっと若い時から登山しとけば良かった..., 」
先日塩見でお会いしたエキスパートの女性が放った一言が、私の胸にもグサリと刺さった。
今となってはつい最近のトレランしていた時間、30代のサーフィンとそれらの時間さえ勿体なく思える。
バカバカ!と自分の頭を叩きたくなるほど。
だがもう過ぎた時間は仕方ないので、空いてる時間は思いっきり登山に使うだけ。
それでも数年後バカバカ!と頭を叩くのだろう。
特殊な方向に行っているので、必然的に友達は少なくなるがそれも仕方ない。
友達とイエーイ!と言うような登山をする歳でも無いし、そういう登山には正直辟易している。
今週末11/22-23(日月)は槍ヶ岳にでも登ってテントでお酒飲みながら読書します。
あーいまからすごく楽しみだ。