200名山の名峰ですが、何故かあまり脚光を浴びない地味なイメージです。
登山道は中房温泉から燕岳経由のルートと、東餓鬼岳経由の波線ルート。
東沢乗越に登るルート。
あと大町から入る白沢ルートの4つ。
どのルートも長く険しいので上級者向きです。
かたや隣の燕岳は飛騨山脈で一番?人気の山では無いでしょうか。
登山者を見てても、その様子や人数のギャップの大きさに面白さを感じます。
◼️3年前(2017/9)
TJAR2018に出場した片野選手が、白沢登山口から入り唐沢岳へ寄り道、そして常念山荘まで縦走しました。
私はその日、三俣から蝶ヶ岳へ登り、横尾へ下山。
そこから槍ヶ岳へ登って東鎌尾根から燕岳を目指した際、17:00頃燕岳付近で片野選手とすれ違います。
「 遅くないか? 」
「 いや〜、マジここのルートヤバいすわ〜。餓鬼岳への登りもだけど唐沢岳への往復CT4:50が全然進めなくて.... 」
「 餓鬼 」と名前に付くのは、他にも後立山連峰に餓鬼山もありここの尾根も厄介。
私の“ 登山道 ”での遠慮したいベスト1位のルートだ。
おまけにここの餓鬼“ 岳”は白沢と言う“ 沢 ”の名前が付いているので、渓谷のトラバースや沢沿いのルート。
滝の高巻きがあるので、落ちたら死ぬやつだ。
“ 白 ”は花崗岩なので、脆く砂利になりやすい。
登りより下りの方が時間がかかるタイプ。
餓鬼はガケが鈍ったとの一説があるが、険しさ嫌らしさを表しているのだろうと私は考える。
燕岳からのルートは剣ズリなる岩場が連続したところを通らねばならない。
東餓鬼岳経由は整備があまりされていない。
どれも安易に登れるとは考えない方がいいルートだ。
◼️到着するとそこは天国だった
小屋は8月末から営業していない。
なので今夜は貸し切りだ。
その上にテント場がありそこに張ると大町が一望。
夜景を見ながらのビールとジンギスカンは最高だ。
西を見れば槍ヶ岳から双六、三俣蓮華、鷲羽、野口五郎、剱岳まで見渡せる絶景が。
月明かりに照らされた雲海とその下の夜景。
なんとも神秘的だ。
こう言う時、一眼レフカメラが欲しいと思う。
でもお金が無い。
期待していた紅葉はまだ1週間早かったようだ。
この餓鬼岳。静かで景色がいい。
剱岳の次に好きな山になった。
4つのルートを全部一度行くイメージでまたビールを飲みに登りたいと思う。