今週前半、富山県で杉村太蔵氏の講演を拝聴させて頂きました。
※SNS等に上げて良いと言うので記載します。
40才前衆議院議員で現在コメンテーターの彼の講演。
私め、「 どんなもんだろう? 」と少し冷めた感じでしたが、いざ始まると凄いの一言。
私がアウトプット能力が下手なのがあり恐縮ですが、その講演内容でメモを取った一部を記載致します。
◼️事実に基づいて未来を予測する力
杉村太蔵氏と言えば2005年衆議院選挙で小泉チルドレンとして当選。
「 念願のBMWが買える 」「 国会議員の年収2,500万円 」等の自由奔放な発言で武部幹事長より厳重注意を受けた事で有名だが、2010年7月の参議院選挙で落選し無職になっている。
その時、この先どうしようか考え、読んだのがこれ。
スウェーデンの医師で統計学者のハンス・ロスリング氏の“ファクトフルネス”と言う著者。
(講演の最中に楽天でポチリました。昨日届いたので、まだ読んでませんが“事実や統計に基づいて先をどう未来を予測するか”的な内容です。)
この本をきっかけに考え方や行動を変え、どうしたら自分の価値を高め人生を歩めるかを学んだ的な講演内容でした。(私の解釈なので、若干違ってるかも知れません)
◼️老後2,000万円不足問題。
杉村太蔵氏は講演やメディアで拝聴者/視聴者に伝える事が必要な為、老後2,000万円不足問題においても金融庁から上がってきた52ページのレポートを細かく全部読んだそうです。
ー 以下そのモデル設定 ー
・夫婦 旦那65才妻60才
・年金 月あたり21万円
・支出 月あたり26.5万円(赤字-5.5万円)
・旦那95才妻90才まで生きた計算で▲2,000万円
1月あたり21万円の年金支給額ですので、旦那はそれなりに良い会社に勤めており収入も良いと想定出来ます。
ただこの夫婦...貯金ゼロなのです。
ひと月あたり▲5.5万円で26万円のその支出の中身は、
教養娯楽費 25,000円/月
交通費 28,000円/月(通信費含む)
その他消費支出(孫の小遣いや冠婚葬祭)
54,000円/月
食費 64,000円/月
水道光熱費 19,000円/月
※100円単位四捨五入しました。
一般的にこんなに使うのか疑問があります。
特に孫の小遣いや冠婚葬祭費。通信費も。
※私個人的に交通費だけは、80才くらいに病院に通院する際のタクシー代だと考えると理解出来ますが。
しかもこの2人無職の想定。
定年してまだ元気な頃は、パートやアルバイトくらい出来ると考えます。
更に年金支給額21万円/月ならば、その21万円でやりくりする事を考えるでしょう。普通。
平気で毎月5万円以上の赤字を作っているのです。
ー 以上 ー
なるほど、ニュースでは伝わらない部分が確かに見えます。
こう言ったものを自分なりに分析し、計画する事が大事だと杉村太蔵氏は伝えたかったのだと思います。
例えば、借家なら家賃負担は大きいものだし、持ち家でも税金や補修費がかかる。
車の購入維持費、保険まで考えると2人で21万円/月は確かにキツイ。
( 月一で登山は場所や日程次第ですが、結構キツイです )
私も52ページのレポートを読んでませんが、一度読んで私なりにも分析して見たいと思いました。
◼️現状から今後の老後を考える
小泉純一郎氏が1989年に厚生大臣になった時、誰かからの質問で「 いま100才以上は何人いるか 」と聞かれたそうだ。
「 ウーン、100人くらいかな? 」と小泉氏。
答えは 約2,600人でした。
そこから30年が過ぎ、2019年9月15日の発表された100才以上の人数は、なんと7万1,274人です!
因みに1963年時点では153人です。
如何に日本が長寿国になっているか伝わってきますよね。
また、2015年で60才以上の方は33%でしたが、2050年には43%にまで増加する政府の計算です。
杉村太蔵氏の話だと、これだと年金の構造(?)は昔をベースにし作られている為、これだけ高齢化社会になると年金を支給する年齢は今よりも引き上がるとの事。
だとしたら元気なうちは働いて下さいとなり、定年は70才は当たり前、以降は第2の仕事を見つけ自分で稼ぐ事が必要になる。
そこで求められる人材は....。
75才80才でも....。
特技と言うか特別と言うか、能力が必要ですよね。
使える人材として。
私、いま46才で第2次ベビーブームのボリュームゾーンですので、そこでも勝ち抜く為の競争/能力が問われる訳です。
だから先読みできた今、その能力が何かを見出し備える事が、杉村太蔵氏の 「 チャンスを掴む技術 」なのかも知れません。
老後にチャンスなんて....と思う部分あるけど対策だけはしとかないと。
お金ないとやっぱり不安ですし。
◼️アウトプット能力を高める
杉村太蔵氏は会場にいた300人くらいの中から、30代の方に挙手させて “ 今までの人生で一番感動した芸術作品 “ を述べさせました。
会場は社長や取締役、支店長クラスばかりでしたが15人くらいいました。(多分それなりに期待されている人物だと思います)
更に3人が壇上に上がり、その芸術作品の何が良かったかを1分間スピーチで発表しました。
流石営業系なのでプレゼンも上手。
ここで何が重要かと言うと、インプットは本やネットで出来るけど、それを如何に上手にアウトプットする能力が大事か。
それで人を納得させ共感、感動させるかまで意外と人は出来ていないと言う事。
私だったら、この時もし杉村太蔵氏に壇上に呼ばれ、芸術作品を1分間プレゼンしろと言われたら何と発表しただろうか。
「 建築物ですが黒部ダムです! 」
ここまでは良いとして、
「 国内最大のアーチ式コンクリートダムで関西電力が7年間かけて1963年に完成させ貯水トン数は....」( ハイ!ドボン!)
「 えっーと、下の廊下と言う渓谷を削って運搬道を作って殉職者は....」( ハイ!ドボン! )
「 とにかくスゴイんです! 」
てな感じだろう。
インプットすら出来ていないので、人に感動して頂くどころか、伝える事すら出来ない。
如何に深く物事を見ていないかが分かります。
◼️最後に
要約すると、杉村太蔵氏が伝えたい「 チャンスを掴む技術 」は、
・事実に基づいて先読みし準備して行動する力
・人に感動して頂くほどの伝える力
それらを普段から意識し物事を見る事だったのだと私は解釈しました。
次の用事があったので1時間20分の講演の最後10分聴けなかったのですが、非常に良い話が聞けたと思ってます。
さて、私が定年後に何するか。
山関係しか無いでしょ!