2018年09月22日

【 TJAR2018 】8日目前半

8/19(日) 0:00頃

8月12日0時にスタートしてから1週間が過ぎた。

静岡市の県道60号線富士見峠を快調にパワープッシュで進んでいく。
GPSを確認するとすぐ前に雨宮選手、その1時間30分前に有吉選手が居た。
応援に来ていた2016大原選手によると雨宮選手が足裏痛で苦しみペースが悪いとの事。
有吉選手をターゲットとし抜けば9位で少しは形になると考えた。


登りの為、スピードが少しづつ遅くなる。
それでも他の選手より速いだろう。
「 ちょっと眠いな.. 」
この日はまだ1時間と寝ていないので、2時間前に井川で30分程度横になりスッキリしたと思ったが、付け焼刃の睡眠で自分の身体を誤魔化せるのはせいぜい3時間。
でも富士見峠だけは登り切っておけば、位置的に有吉選手が射程圏内に入る。
頭から水をかけて、両手で頬を挟むように叩いて自身に奮起を促した。

それから1分も経たなかった。
フッと身体が浮き路肩の70cm程度の側溝にストンと落ちた。
全身が側溝にハマった状態で一瞬何が起きたか分からない。
「 あっ、俺寝てたのか... 」
側溝の中に横たわりながらその狭い視界から星を眺めた。


次に気が付いた時は0:40
結局その側溝で横たわったまま20分程度寝てしまっていた。

GPSを確認する。
柏木選手が10分程前におり、抜かれていた。
石田選手、片野選手は5分程度後ろ。

まぁ、思うように行くわけないか...。
独り言を呟きながら又ロードを歩き始めたが、先ほどのペースには程遠く明らかに疲れている。

10分もしないうちに後方から2つのヘッデンが近づいて来た。
路肩の空き地があったので、抜かれる前にもう15分寝る事にした。
「 あっ、ザワさんすよ、寝てる... 」
片野選手が石田選手にそう話しかけたが、こっちの状況に気を使いそのままスルーしてくれた。

その時間できっちり起きて又進むが、どうも睡魔が取れずペースが上がらない。
幻覚も酷い。
ガードレール向こうの絶壁から母と娘の親子2人が手招きをしている。
気が付いたら拝んでおり「 いま俺拝んでたな... 」とその行為に苦笑いした。

目の前が真っ黒になりまた側溝に落ちる。
今度は落ちる際に側溝の角に手を打ち付けた。
痛みで悶絶する。
これは危険だ、しっかり寝たほうがいい。
打ちどころが悪ければそれだけで骨折や裂傷でリタイヤとなる。
こんなゴールまで50kmの所で側溝に落ちてリタイヤはアホだろう。

安全帯で10分程度仮眠。
もう何度目だろう。一回3時間くらい休んだほうが効率が良いのでは?
それは分かっているのにゴールや他選手が近いと言う事で、誤魔化す事しか出来なくなっていた。


富士見峠の分かりづらいショートカットは昨年阿部選手と試走し確認していたが、この暗闇の中でルートファイティングする余裕は無く回避し普通にロードで行く。


2:00
峠の中腹の飲食店の"じんきち”に到着。
雨宮選手が椅子に座り、足の手入れ中。
「 ザワさんか、足裏やばいわ、まずいわ 」だったろうか、そんな感じの会話をしたが、眠さで覚えていない。
自動販売機でブラックコーヒーを2本買い飲んだ。
更にエナジードリンクも追加補給。

雨宮選手と一緒に"じんきち"を出発した。
会話をしながら行くと幾分か睡魔が引く。
途中で富士見峠ショートカットの出口を雨宮選手に教えたが、もはや終わったショートカットで「 ああ、ここに出るのね、ふーん... 」。
確かにもうどうでもいい内容だ。

どうも寝不足から思考がおかしい。
またもその辺りから記憶が飛ぶ。


富士見峠に到着。
いつの間にか雨宮選手が離れていたが、後ろを向けばヘッデンが見えるので雨宮選手の足裏の状態も徐々に良くなっているのだろう。
雨宮選手の奥さんと、仙波選手、常田さんがおり軽く会話したが記憶があいまいだ。

そこでまた10分仮眠。
雨宮選手が「 ペース上がって来ているから止まらず行くわ 」的な事を言っていたような。

ここから下りだが、全く走れない。
ヒザもまた痛み始めたので、痛み止めを飲むがそれ以上に眠い。
またいつの間にか寝ておりガードレールにぶつかって、クルっと逆さになり向こう側の草むらに落ちた。
その先の断崖絶壁にさっき出てきた親子の幽霊が現れたが、いま構ってる余裕がない。
ごめん。


しばらくして又10分路肩で仮眠。
どこかで安全な場所を探しては寝ようとする事以外、考えられないようになっていた。
posted by 男澤ヒロキ at 17:11| Comment(6) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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