2018年09月22日

【 TJAR2018 】8日目前半

8/19(日) 0:00頃

8月12日0時にスタートしてから1週間が過ぎた。

静岡市の県道60号線富士見峠を快調にパワープッシュで進んでいく。
GPSを確認するとすぐ前に雨宮選手、その1時間30分前に有吉選手が居た。
応援に来ていた2016大原選手によると雨宮選手が足裏痛で苦しみペースが悪いとの事。
有吉選手をターゲットとし抜けば9位で少しは形になると考えた。


登りの為、スピードが少しづつ遅くなる。
それでも他の選手より速いだろう。
「 ちょっと眠いな.. 」
この日はまだ1時間と寝ていないので、2時間前に井川で30分程度横になりスッキリしたと思ったが、付け焼刃の睡眠で自分の身体を誤魔化せるのはせいぜい3時間。
でも富士見峠だけは登り切っておけば、位置的に有吉選手が射程圏内に入る。
頭から水をかけて、両手で頬を挟むように叩いて自身に奮起を促した。

それから1分も経たなかった。
フッと身体が浮き路肩の70cm程度の側溝にストンと落ちた。
全身が側溝にハマった状態で一瞬何が起きたか分からない。
「 あっ、俺寝てたのか... 」
側溝の中に横たわりながらその狭い視界から星を眺めた。


次に気が付いた時は0:40
結局その側溝で横たわったまま20分程度寝てしまっていた。

GPSを確認する。
柏木選手が10分程前におり、抜かれていた。
石田選手、片野選手は5分程度後ろ。

まぁ、思うように行くわけないか...。
独り言を呟きながら又ロードを歩き始めたが、先ほどのペースには程遠く明らかに疲れている。

10分もしないうちに後方から2つのヘッデンが近づいて来た。
路肩の空き地があったので、抜かれる前にもう15分寝る事にした。
「 あっ、ザワさんすよ、寝てる... 」
片野選手が石田選手にそう話しかけたが、こっちの状況に気を使いそのままスルーしてくれた。

その時間できっちり起きて又進むが、どうも睡魔が取れずペースが上がらない。
幻覚も酷い。
ガードレール向こうの絶壁から母と娘の親子2人が手招きをしている。
気が付いたら拝んでおり「 いま俺拝んでたな... 」とその行為に苦笑いした。

目の前が真っ黒になりまた側溝に落ちる。
今度は落ちる際に側溝の角に手を打ち付けた。
痛みで悶絶する。
これは危険だ、しっかり寝たほうがいい。
打ちどころが悪ければそれだけで骨折や裂傷でリタイヤとなる。
こんなゴールまで50kmの所で側溝に落ちてリタイヤはアホだろう。

安全帯で10分程度仮眠。
もう何度目だろう。一回3時間くらい休んだほうが効率が良いのでは?
それは分かっているのにゴールや他選手が近いと言う事で、誤魔化す事しか出来なくなっていた。


富士見峠の分かりづらいショートカットは昨年阿部選手と試走し確認していたが、この暗闇の中でルートファイティングする余裕は無く回避し普通にロードで行く。


2:00
峠の中腹の飲食店の"じんきち”に到着。
雨宮選手が椅子に座り、足の手入れ中。
「 ザワさんか、足裏やばいわ、まずいわ 」だったろうか、そんな感じの会話をしたが、眠さで覚えていない。
自動販売機でブラックコーヒーを2本買い飲んだ。
更にエナジードリンクも追加補給。

雨宮選手と一緒に"じんきち"を出発した。
会話をしながら行くと幾分か睡魔が引く。
途中で富士見峠ショートカットの出口を雨宮選手に教えたが、もはや終わったショートカットで「 ああ、ここに出るのね、ふーん... 」。
確かにもうどうでもいい内容だ。

どうも寝不足から思考がおかしい。
またもその辺りから記憶が飛ぶ。


富士見峠に到着。
いつの間にか雨宮選手が離れていたが、後ろを向けばヘッデンが見えるので雨宮選手の足裏の状態も徐々に良くなっているのだろう。
雨宮選手の奥さんと、仙波選手、常田さんがおり軽く会話したが記憶があいまいだ。

そこでまた10分仮眠。
雨宮選手が「 ペース上がって来ているから止まらず行くわ 」的な事を言っていたような。

ここから下りだが、全く走れない。
ヒザもまた痛み始めたので、痛み止めを飲むがそれ以上に眠い。
またいつの間にか寝ておりガードレールにぶつかって、クルっと逆さになり向こう側の草むらに落ちた。
その先の断崖絶壁にさっき出てきた親子の幽霊が現れたが、いま構ってる余裕がない。
ごめん。


しばらくして又10分路肩で仮眠。
どこかで安全な場所を探しては寝ようとする事以外、考えられないようになっていた。
posted by 男澤ヒロキ at 17:11| Comment(6) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月13日

【 TJAR2018】7日目後半

8/18 14:00頃
静岡市 畑薙第一ダム

ここから90kmでゴールの大浜海岸だが、これが意外と厄介で苦しい。
アルプスを縦走して来た選手の身体はほぼ全員と言って良い程ボロボロで、大なり小なり何かしらトラブルを抱えている。

普段なら気持ち良く下れるであろうロードも、状態次第では地獄だ。
一歩進む度に身体のどこかに痛みが襲い、針の山を歩いている感覚で苦痛に歪んだ顔から、知らぬ間に涙がポトリポトリと落ちた。

今回私がその状態だ。
痛むヒザとアキレス腱、頻尿で浮腫み始めた顔、手のひら、脚。

せめて上位で勝負していたらドラマになったのに、順位を落としている中でこれは絵にもならない。
脚が動かない。でも時計を見る。
その度刻々と来るリミット時間で、気持ちだけ焦り余計悲壮感が増した。



「 大場くん、ごめん....。しゃべられない 」
ダムの右岸(西側)に車で応援に来てくれた選考会参加者の大場くんに謝る。
励ましてくれるが、心に余裕が無くなりもう応えられない。

少し1人になりたい気分だ。
冷静にもう一度逆算をして、区間毎にタイムを割り出し堅実にその計画通りに進むしか無い。

だが何度計算しても同じで、結果が厳しい事に変わりは無かった。
貯金を先に使うか、後に使うか、作戦はそれだけ。


15:00頃
3km先の白樺荘まで何とか繋いだ。
玄関にTJAR創始者の岩瀬さんが立っておりビックリ。
名前を名乗り深々と頭を下げ挨拶する。
でも笑顔が作れない。
「 もう、歩くのも精一杯でゴールまで30時間以上、いや制限時刻ギリギリかも知れません... 」と伝えたが、この類の弱気な発言に岩瀬さんは慣れているようで軽く受け流される。(朦朧としておりあまり記憶が無い)

白樺荘にはお風呂があるが、そんな余裕は当然無い。
先ずは夜に備えて食べる事と、ストレッチで固まった脚を解す事に専念。
眠いがここでの仮眠的な休憩はルール上出来ない。

食堂は既に終了しており、売店のカップ麺5つあった内の3つを購入。
後は板チョコ2枚にドーナツ2個。
携帯も充電する。
思い切って40分は休憩を入れようと考えたのは、後ろの石田選手、片野選手がまだ到着してないから。


30分程度で食事やストレッチをした所で石田選手、片野選手、柏木選手が登場。
3人共余裕ある感じで、私とのギャップを感じた。
柏木選手がカップ麺を食べて無いので聞くと売切れで買えなかったとの事。
軽く謝罪する。


食事がまともに取れなかった柏木選手が先にスタート。
柏木選手に引っ張って貰ったら自分のペースが戻るかもと思い一緒にスタートするが、1kmくらいで便意をもようしたので、ガードレールを乗り越えて草むらの奥の奥まで歩いた。
でも柏木選手が付いて来たので中断。
ちゃんと“ キジ打ち ”と伝えるべきだった....。


柏木選手の歩くスピードに付いて行けない。
その後少しして石田選手と片野選手に抜かれる。
3人とも歩いているのに、歩行速度が違い若干ギクシャク。
まだ10位程度だが、誰も順位を気にしてなかった。
唯一、気にしてたのが自分。
これで14位まで落ちた。
これはとことん落ちる予感。
リミットギリギリのゴールになるなら、27位とかそこぐらい。
その数字を考えただけで気持ち悪くなった。

それよりあと30時間以上歩くのか。
地獄過ぎる。
いっそリタイアを決断した方がスッキリするにではないか?
これで何百回目だろう、止める理由ばかり探している自分がいた。


少しずつ暗くなって行く。
「 静岡駅まで72.5km 」。
500m毎の表示の次が中々来ない。
眠っていたのか、痛みで気絶してたのか分からないが、時折記憶が無くなり夢遊病のように歩いては正気に戻る。
その繰り返しが続いた。


19:30頃
気がついたら井川ダムCPの手前まで来ており、応援者がいる手前最期の200m直線を走った。
TJAR創始者の岩瀬さんと再度お会いする。

もしと思いCP到着後に携帯の充電が出来ないか聞くが、CPスタッフが実行委員に電話し出来ないとの回答。
正直、どうでも良いのにわざわざ実行委員に連絡しなくてもと思ったが気を使ってくれたのだろう。
キャンプ場受付にスタッフが充電出来るかの確認をしに行くが、そこで「 それは選手がやる事 」と岩瀬さんと同時に発した。
スタッフが本当気を遣ってくれるが、それが下手すると失格になりかねない。



ここで40分程仮眠。
寝る前に痛み止めとハニーアクションのリカバリーを飲んだせいか、起きたらヒザの痛みが消えていた。

20:30頃
井川キャンプ場CPを出発。
やはり走ると痛い。
だが走る。
石巻から来ていた母親が明日午前中で帰路に着くので、なんとか間に合わせ親孝行がしたい。
姉、妹の運転とは言え、73才の母親が片道10時間くらい辛抱して静岡大浜海岸まで来てくれている。
「 痛いのは気のせい。辛いのは気のせい。我慢して次の何か打ち手を探す。 」
小さい時から母親が私に何度も言った言葉を思いだした。

悪い中にも波が少しあり、我慢しながら脚を動かす。
その状態から更に波を見つけ痛みを我慢し、次の波に乗せる。
何十回も我慢を繰り返していると、固まってはいるが脚が変に動き少しづつ走れるようになった。


井川集落をショートカットで通る。
そこから更にショートカット。
前の石田選手がそのルートを熟知しているので、大きく詰める事は出来ないが10分に一度GPSを見て前を追った。

井川ダムに出るといつの間にか1時間前に井川キャンプ場CPを出た石田選手、片野選手を抜いていた。
2時間前の柏木選手も5分圏内。
富士見峠へ差し掛かる前に抜いた。

2016の大原さん、松浦さんが車で応援に来てほんの少し歩きながら会話したが、今まで下から見て来た選手の中で一番走りが良いとの事。

自分でも覚醒しているのが分かったので22:30に姉に電話し必ず明日午前中にゴールすると伝えた。


鹿野選手まで射程圏内の8位に向け、私の中で椎名林檎の「ニッポン」が流れた。

クサイキレ。
歌詞に含まれるこの言葉が大好きで、自分を被せひたすら前を追った。
posted by 男澤ヒロキ at 21:00| Comment(7) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月11日

【 TJAR2018】7日目前半

8/18 0:00 百間洞テント場
前夜20:40頃に就寝したが、寒くて何度も目が覚めた。
トイレも頻繁で自分自身がどうしてこんなに出て来るのか不思議な程。

氷点下は行って無いだろうが、夏にこの寒さは体験した事がない。
湯たんぽを作ろうとしたが、手がかじかみライターが付けれない。
息を手に吹きかけ何とか灯し湯たんぽを2本作った。
これをヴィヴィの中に入れると暖かく直ぐ寝付けたが、もって1時間程度。
トイレの際にもう一度湯たんぽを作くり直した。

23:40
平出カメラマンが撮影に来た。
寝る際に出発時刻を聞かれ0時と答えていたが、この寒さであまり良く寝れてないので1時過ぎに訂正したいと申し出た。

0:50
またもトイレ。
隣で寝ていた石田選手が起床しておりガスバーナーでパンを焼いていた。
そんなバーナーの使い方初めて見た...。
もう出発するのだろうが、私はもうちょっと寝たいのでまた湯たんぽを作り横になった。
地面に霜ばしらが立っていた。

1:50
片野選手と一緒に出発。
寒いので上下ダウンを来たまま出発したが、すぐ熱くなってコルの手前で半袖短パンになるが、コルに出た途端に風が強くまた寒くなる。
そんなの当たり前なのに先読み出来ない程思考回路が低下している。

TJAR三大イヤな区間ラストの百間洞~聖平。
中盛丸山は50分程で山頂通過。
遠く後ろの百間洞小屋付近に柏木選手、前方は兎山頂付近に石田選手のヘッデンが見えた。
ここの下りも妙に長いし歩きにくいので嫌いだ。

小兎のコルで寒くなりレインの上だけ着用。
片野選手にその間抜かれたが、ペースが段違いに速い。
兎山頂までで5分以上差が開く。
明らかに石田選手を追っているのが分かったが、ここで離されたらもう会えないかもと不安が過ぎった。


3:55
聖に取り付く。
朝が近づくと調子が徐々に良くなって行くのも私の特性で、ペースが上がり始めた。
中腹で5分前に片野選手が見えた。
片野選手が脚をひきずって苦しそう。
山頂手前で追いついて、あとちょっとで南アが終わると励ました。


5:15
聖岳山頂ピーク。
遂にTJARの3,000m峰全てが終わった。
朝陽はキレイで登りながら何枚か撮影。
0E44782F-D768-444C-B25B-5061A73FD8C3.jpeg06E34A51-4405-4E92-B596-CB10E1172DE8.jpegE31E75D2-11EF-4B6B-AACD-739B9C7E8C64.jpeg1C7A1EDE-340A-41E1-A8DA-FD4788FC0D04.jpegA4E9F5CD-3C26-46BC-A109-2887EAB59035.jpegF1D08790-3B6E-415C-93F5-B4DE10E75A6F.jpeg
片野選手が歩くのも精一杯な程脚が痛んでいるようで、山頂に目もくれず下山。
登山者から10分前に石田選手通過の情報もあった。
8AA44200-481B-48B2-9F02-8F2FCF417D0D.jpeg
下山に入ってすぐ片野選手から「 まさかこの景色が見れるなんて思わなかったです。ありがとうございます」と御礼の一言。
一年前はTJAR選手になれるとは露も思っていなかっただろう。
こちらこそこの1年山練付き合ってくれてありがとうと御礼を返した。


後は南岳を残すのみだ。

聖岳からの下山はガレていて普段は苦手。
今回小屋から登って来る登山者が多く、声援を頂けるのでいつもより楽に下りれる。
片野選手が少しずつ離れて行く一方、石田選手が近くなって行った。

小屋で石田選手と合流。
片野選手も間も無く到着。
脚の痛みが解消されて来ているとの事。

小屋でご主人と4人で談笑しながらカレーとフルーツポンチを食す。
携帯を充電し、シェルターも欲して更にコーヒーとコーラを飲み眠気を飛ばした。
結構滞在時間は長めで4分〜50分はいただろうか。

「 まーボチボチ行きますか... 」的に片野選手が出発。
5分後に石田選手と一緒に最後の南岳に取り掛かった。


7:40頃
南岳に取りかかってすぐ石田選手が「 歌が聞こえる! 」と言って私の首元の匂いを嗅ぎに来た。
一瞬「好きにして..」と思ったが、噂の石田選手の幻聴幻覚を生で見れた事を嬉しく思う。

ここからの石田選手が速い。
どこにこんな力が残ってるのと言うレベルで南岳を50分かからずに登った。
途中で片野選手を追い越したが、もう着いて来れるスピードでは無い。
自分もスーパー男澤モードに入れてアクセル全快。
5093C277-2987-44A9-90B4-EB4CDC421E30.jpeg
818EB780-E450-4AB0-B0A5-A7EB1F4FAE4A.jpeg
B028DFD2-BEAD-43B3-97DF-6EAB18E17C69.jpeg
※倉橋さん撮影
C0FA77C8-7E49-43F3-859D-24D2388D6BDE.jpeg
56B24270-9318-4BFC-B263-07870D20B084.jpeg
自分も石田選手の写真を撮ろうとしましたが、あっと言う間に小さくなります。


9:20茶臼小屋到着
何と茶臼小屋まで1時間40分のPBで到着。
石田選手が応援者と話している間に、1人小屋到着の図。
1375513C-A98D-41C5-9402-A0DE5EC48760.jpeg
茶臼小屋に来るとパブロフの犬状態でビールが無性に飲みたくなりますが、我慢でジュース2本とパン二個購入しベンチで補給します。
先月ここでキレイな女性登山者と飲んだのが夢のよう....。

石田選手はいつに間にか食堂で茶臼丼を食べてました。

5593A8E5-A497-48B2-B22E-CE89D0E2736E.jpeg
シェルターを干してたら片野選手到着。
ほぼ入れ替わる形で10:00頃に出発。


ここから大苦戦。
茶臼小屋までのペース上げで脚を使い切り、全然下山が出来ない状態に。
途中の水場で15分程ゴロ寝して回復を待ちますが、全然ダメ。
ヒザからお尻にかけての靭帯と筋肉が張ってしまい、大きく踏み出せないし痛みも酷い。

途中でTJAR選考会で知り合った静岡の堀君の逆走応援あり。


何とか横窪沢小屋に降りて木村さんに挨拶。
D3ACFE3D-0D75-4F7B-A3D0-ECC965638925.jpeg
コメントは竹内選手へのメッセージにした。
A433E14D-E7B3-408F-815C-B7C3B0DD86AD.jpeg
小屋に寄ろうか迷ったが、茶臼小屋で大休憩していたので、そのまま行く事に。
木村さん申し訳ありません。


そこからもペース上がらずトボトボ1人で歩きます。
7ACC9365-D115-48C5-A893-1D3F078BC187.jpeg
※宮本夫妻撮影
ヤレヤレ峠は登る気力無しで、川を渡渉する事にしました。
川で10分くらいアイシングしますが全然ダメ。
石田選手、片野選手が追いついて来ないのも気になります。


13:00頃
吊橋の所に来ると藤沢の伊藤夫妻が待ってくれており嬉しい再会。
奥様のリカさんは私が吊橋を渡って来ると思ったらしく、吊橋の真ん中くらいから「怖い怖い」と言いながらUターンをしてくれました。


色々お喋りをしたかったのですが、この時点で完走が出来るか不安で、時間を歩きながら逆算。
残り35時間で95kmくらい。
1km22分で行かないとゴール出来ない試算。
この時点で1km15分〜17分かかっており、10km歩いて50分休憩が限界。
ズタボロの状態でこれは厳し過ぎる。

悲壮感しか無くなり普通の会話が出来なくなってしまいました。
1B053D82-29C3-4833-89B5-A90F76BAF666.jpeg
おまけに林道出てから頻尿が発生。
医療系の伊藤夫妻から浮腫む前兆だと忠告を頂く。



8B24C016-D857-426D-80EB-C4A1A2217503.jpeg
1時間30くらい掛かってダムまで何とか歩くと飯島委員長がいたので「 脚が動かない、もうダメかも知れません 」と申告。
飯島委員長は苦笑いしながら「 最後まで付き合うよ 」と言ってくれた。
posted by 男澤ヒロキ at 20:00| Comment(4) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【レース】西駒んボッカ

TJAR報告が滞り申し訳ありません。
一回近況を報告させて下さい。


先週末9/8-9土日はTJAR実行委員長の飯島さんが主催する西駒んボッカに出場して来ました。
土曜日は午前中仕事をし午後17:00会場到着。
公園の芝生にテントを張って後は宴会です。
12E5A740-E30C-400F-891A-8360CFB43F1E.jpeg
自分は貧乏なのでテント1つしか無く2人用のMSRヌック1,260g。
これしかないので比べられないのですが、設営ラクだしカッコ良くて結構気に入ってます(笑)
雪山用買わなきゃって思ってますが、金銭的に余裕無くて...。
今年も未熟に冬季小屋か雪洞で頑張ります。


◾︎前夜祭
100人は居なかったと思いますが、結構な人数の方が参加し、焼肉食べ放題に持参ビールで食うわ飲むわ語るわ!
TJARから船橋選手、雨宮選手、江口選手、町田選手(2012、2014)が来ており飯島さんも加わってプチ同窓会に。
あーだ、こーだ、と色々熱い話からくだらない話まで。

9EC3D3A5-5CDA-411C-A2E8-3ECD40BC04C7.jpeg
私は14:00から飲んでたので21:00くらいで頭が痛くなってフェイドアウトし寝ましたが、みんな0時まで飲んでいたようです。


◾︎レース
翌日6:30スタート!の前に....。
レース内容は3kg or 15kgの薪を2,000m上の西駒山荘に届けるゲーム感満載のレースです。

私は15kgの部に登録。
TJAR後はほぼノーランの状態なので緩く行こうと考えてました。
45Lのザックに薪を15kg分無理矢理詰めて更に水1Lにレギュレーション諸々入れて、最終的に19kgくらいの重さに。

最初は5kmで300m登るロードですが、3kgの選手はもちろん、15kgの選手も結構速くて走ってる選手が多い。
私もつられて頑張って走りますが、全体で40位、30kgで10番目くらいで最初の5kmを43分で通過し登山道へ。


登山道入ってからギアの切り替えが出来なくて全然登れません。
10人くらい抜かれます。
57F8C4C0-1224-428B-8254-111E4AA0C6BF.jpeg

登山道は先日の台風の影響で倒木が結構あり、迂回ルートが急遽出来てましたが、よく短日でルートを作ったなと感心。
枝払いもされており、綺麗に整備がされてました。

20分くらいしたらギアが急に入りそこからゴボウ抜きです。
最後の急登で脚が攣って少し潰れましたが、何とか2,700mの西駒山荘まで登り切ってゴール!

71550ACF-2926-411E-8C3E-E799E1A57267.jpeg83943D8B-57B3-4D7C-ABBF-94C04E7E3F28.jpeg
3時間10分で全体31位。
15kgの部で5位でした。
情け無い....。

気がつけば水は1滴も飲んでおらず。
そりゃー脚攣るわ。

稜線は寒く気温は10℃で風ビュービュー。
冬季小屋で雨宮選手とビールを飲みましたが、寒くて寒くて。


◾︎下山
そこからの下山が大変。
TJARで痛めたヒザとアキレス腱が再発して、走れないどころか歩いくのもシンドイ。
登るタイムより下山のタイムの方がかかりました。
やっとの思いでロードに出てからも、痛くて全然歩けません。
誰か迎えに来てー!って思いましたが、誰も来ず。
前日のうちに登山口に自転車を置いておけば5kmで300m下山出来る、楽ちんダウンヒルだったのに...。


頑張ったのを神様が見てくれてたのか、閉会式の抽選会でマウンテンハードウェアのニット帽が当たりました!
西駒んボッカの抽選会は豪華!!


いきなり負荷をかけ過ぎましたが、結構良い運動になりました。
来年はオリジナルで30kg担ごうかな。
(でも下山が怖いな...)


飯島さん主催のレースは前夜祭や後夜祭があるのでお祭り感があり、賑やかで本当楽しいですよ!
是非皆さんも来年西駒んボッカにご出場ご検討ください!


でもレースは結構キツ目です(笑)
posted by 男澤ヒロキ at 06:53| Comment(4) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月06日

【 TJAR2018】6日目後半

8/17 12:00高山避難小屋

※余談 
荒川岳のガレの淵から下を覗くと、年々少しずつ崩壊している事とその落差に興味がそそる。
南アルプスはこのまま崩壊してしまうのでは。
そう言う憂慮さえしてしまうが実は否。
一年で4mm程隆起しており更に高い山塊となろうとしているのだ。
この巨大な山塊を4mmも押し上げる力とは。
アルプスの壮大さ、地球の計り知れないパワーにただただ驚くばかり。
規模、歳月も含めて改めて人間の小ささを感じる瞬間だ。
そのアルプス、地球さえ宇宙に取っては更に更にミニマムな存在。
一体この世とは。
ここまで来ると宗教的な感覚に入る。

だが小さいと嘆くだけでは何も進まない。
いま与えられた条件、環境で自分が出来る事を精一杯やるだけ。
1歩進み、修正し又1歩。そう踏み出せばいずれは困難にも打ち勝てるかも知れない。
TJARはそんな小さな自分が荘厳な山塊に挑み、自身を見つめなおし成長出来るレースだ。


◼︎本戦
12:20
高山避難小屋を出て10分もしないうちに鹿野選手に追いつかれた。
ペース落ちず調子が良いとの事なので、聖平まで行った方がいいとアドバイス。
このペースの違いは、前日の睡眠の質が大きく影響していると感じた。

私は今日は弱気に百闢エでテン泊の計画だ。
普段なら熊ノ平を23時に出たなら茶臼小屋まで行くだろう。
2段階下方修正だが仕方ない。
安全に完走する事が第一なのだから。

13:00
荒川前岳の下までトラバースして行く途中でオリエンの帝王柳下さんの応援。
E39A329F-E05A-49D7-89B5-E51D12149F12.jpeg
ロゲではクソボロに負けてしまう相手。
でもいつも優しい。

13:05
荒川前岳下の樹林帯を登り始める。
後ろを振り返ると遥か向こうに小河内岳。
F19785A2-D080-47AA-8EAD-AA376AD93F91.jpeg
天気が本当良くて嬉しい。
でも凄く眠い。


荒川前岳直下のガレ場に到着。
鹿野選手が10分程度上の所に見えた。

あまりにも眠いしポカポカ陽気なので、濡れたシェルター、ヴィヴィ、靴下、ダウンを全部岩の上に置き天日干し。
ガレ場だが関係なしでゴロ寝。

15分くらいしたら石田選手と片野選手が登って来た。
まだ乾いてないのであと15分休憩すると伝え先に行って頂く。

石田選手、片野選手がまだ見える範囲で私も再出発。
後ろから及川選手が登って来たが、私よりペースが悪くどんどん離れて行った。


14:30くらいに荒川前岳山頂到着。
その前のガレの淵から下を毎度覗いて「 ぉお!怖えー!! 」。
覗かなきゃいいのに....。



15:40頃
荒川小屋到着。
石田選手と片野選手が既に荒川丼を食べていた。
私も小屋のご主人に挨拶し荒川丼を注文。
行動食のパンも5個購入。
スタッフの村上さん、三輪さんと話しながら荒川丼を食べる。

石田選手と片野選手はケーキ&コーヒーも。
私はまだ空腹なのでカレーを注文すると片野選手もカレー注文。
和やかだ。

16:00過ぎたあたりで日陰になった途端すごい寒さが。
柏木選手が続いて小屋に到着。
及川選手だと思っていた次の選手が、柏木選手だったので驚く。


あまりに寒いので、トイレを済ませまた1人先に出発した。

17:00頃赤石岳に取り付く大聖寺平で10分ゴロ寝。
柏木選手、片野選手、石田選手の順で寝ている私を追い抜いて行く。
もはやお馴染みの光景だ。

すぐ起きて石田選手を追う。

あくせくと登っている最中に、後ろの風景が夕焼けに変わって行く。
53882C4F-A017-42E3-927A-1529EC12827B.jpeg
マジックアワーだ。
50491411-7BD8-476E-8444-76E79C6B45C6.jpeg
このTJAR中で一番キレイな瞬間だった。

ここで私と石田選手の上空をドローンが飛ぶ。
「 こ、これは!!賢生さん!!新藤さんパターンでは!!  」
ニヤリと笑う石田選手。
このシーンはNHKのエンディングの撮影だと想像した。

夕焼けに染まった赤石岳のガレの九十九折を登る二人の選手。
どんどんコントラストが消えて行く。
そのシーンを考えただけで自分に酔っていた。


18:41
赤石岳山頂到着
A2E98E20-F636-48BB-8306-0CB13E983BE4.jpeg4EAE3D6E-7A06-4ACF-ABE0-E0428C2F3DCE.jpeg25DABC25-3DE1-4C63-AAD3-A93721333DB4.jpeg
さっきのドローン撮影にまだ酔っていた。

赤石避難小屋の榎田さん、チエコさんが外で待っており一緒に写真撮影。
18:00前に来れなくて残念だ。


柏木選手先頭で百闢エに下山開始。
D80F0E04-2C01-4A60-BC09-5A13DEDF1CF8.jpeg
柏木選手の下るペースが速い。
石田選手が遅れ、私も限界。
また寝不足で脚の感覚が悪くなっているのに加え、ヒザも痛い。

TNFの池田さんが後方に付き “ 鏑木さんの想い ” 的な話を熱弁。
でも選手4人は「 それは凄いですね 」とみんなあまり聞いて無い様子。
片野選手が「 そんな良い話は是非男澤さんに 」と。
「 お前が興味無いだけだろう!! 」と思ったが、私も聞く余裕なく空返事に。
せっかく良い話なんだろうけど、眠さがそれを遥かに上回っていた。


百阨スあたりから私のみ更なる眠さでペースダウン。
全く言う事を聞かない自分の足。
ヨレヨレだ。
寝不足のあまり三半規管がやられ地面が斜めに見える。


百闢エ小屋テント場に21時前(20:40?)に到着。
すごい寒さだ。

登山家の平出さんが撮影していたが、会話する余裕無く、シェルターをすぐ張って就寝準備。

既に気温が一桁だったので、夜中に寒さで起きる事を想定しガスバーナーもセットする。
でも今夜は雨が降って無いだけマシ。


横になるなり意識が無くなった。
posted by 男澤ヒロキ at 13:56| Comment(6) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
リンク集
amatch(アマッチ)ブログ 岐阜在住編
http://amatch6.blog.fc2.com/